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オンデマンド印刷とは

[ 2017-10-03 14:24:07 ]

最近、印刷業界でも「オンデマンド」が活躍しています。オンデマンド印刷が一般的な印刷物に使われている「オフセット」と何が違うのかというと、オンデマンドではインクではなくトナーの圧着により印刷物を作っていることです。どちらかというとコピー機に近い性能になります。

オンデマンド印刷のメリットは、素早く印刷ができ、必要な分だけの印刷ができるので非常にスピーディーな納品が可能という点です。小ロットの印刷を低コストでできるのが魅力です。オフセットはどうしてもインクを乾かす時間がかかり、また、少部数の印刷が難しい・コストが高くなるというデメリットがありますが、オンデマンド印刷はそのデメリットがありません。

もちろん、オンデマンド印刷にもデメリットはあります。オフセットほど印刷の精度が高くありません。高精細を求めるならオフセットにはだいぶ劣ってしまいます。細かい線や色合いの表現はオフセットに軍配が上がります。また、オフセットに比べて印刷ズレが発生しやすいというデメリットもあります。オフセットよりも断ち切りなどに余裕を持つデザインを行うべきでしょう。

また、インクではなくトナーを圧着しているため、印刷面が若干盛り上がったような印象になる、スレなどによってトナーがはげる可能性があるといった問題もあります。

しかし、早く安く少部数で刷ることにかけてはやはりオンデマンド印刷は非常に便利なものです。少部数の冊子やDM印刷、名刺の印刷などに活用されています。オフセットの品質には届かずとも、印刷の品質も年々向上していますので、少部数印刷においてはオンデマンド印刷はかなりの需要を獲得できるでしょう。

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塗り足しと端すぎる文字がだめなのは?

[ 2014-05-21 15:51:29 ]

印刷物をデータで入稿する時代になったからこそ、気をつけておかないといけない重要なポイントの1つなんです。

データでなくても、印刷を依頼したときに言われていたことだと思います。頼んだのが小さい印刷物であっても、印刷工程では大きな紙に印刷されて、そこから希望していたサイズに断裁する作業があるんです。この断裁工程では、断裁時のズレというのを無くすことが非常に難しく、どうしてもほんの少しのズレが生じてしまうんです。

印刷を頼んだ側からしたら、ズレてたら困るよと思うのが普通ですよね。印刷会社もその断裁によるズレも想定した形で、データ入稿を依頼者にお願いしているんです。印刷のデータを入稿した事がある人は、きっと見た事があると思いますが、ここまで色は足して下さいや文字などの切れては困るのは全てこの範囲でといった指定された枠があるはずです。

印刷では、何より仕上がりが一番大切ですよね。仕上がりをしっかりと想定した形で、データを入稿する事の必要性がわかったと思います。塗り足しや枠の範囲内にしっかりと文字を入れてデザインなどをしなくてはいけないんです。

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DTPってなに?

[ 2014-03-31 17:21 ]

印刷を行う時、版と言う物が必要になります。この版と言うのは、インキを載せて紙に転写を行うためのものです。版を作製するためには、版下を制作し、それをフィルム撮影を行い刷版を作り出します。

従来の版下製作は、英文であればタイプライターを使い文字組を行い、日本語であれば1文字ずつ文字を組み上げると言う写植で作り出し、それを台紙に貼り付けて制作されていました。しかしながら、時代が代わりパソコン普及する事で印刷における工程は大きな変化が起きたのです。それがDTPと呼ばれるものです。

DTPは印刷の中ではプリプレス部分を担う役割で、簡単に言えばパソコンを使ってページレイアウトを作成すると言う事です。デスクトップパブリッシングとも呼ばれていますが、専用のアプリケーションソフトウェアを使う事で、ノンブルと呼ばれるページを自動的に生成してくれたり、章や見出しなどを拾い、自動的に目次を生成する事も可能になるのです。

裁ち落としって何?

[ 2014-03-24 14:33 ]

カタログなどの制作物を作る時、四隅やページの上下左右部分にトンボと呼ばれるマークを付けて制作を行います。カタログは冊子の状態になると、A3サイズの二つ折りのページになっていますが、印刷を行う時はA3サイズよりも少々大きめの用紙にプリントを行います。

そして印刷工程が終了すると、何百枚もの用紙を重ね、断裁機と呼ばれる機械を使って、トンボを目印にして断裁を行うのです。また、トンボは断裁だけではなく、折りの目印として存在している場合もあり、この場合は先に必要部分の折りを行ってから断裁を行う場合もあります。

因みに、断裁を行う事でA3サイズなどの規定のサイズになりますが、断裁機でカットして不要になった部分の事を裁ち落としと言います。この裁ち落としは不要になるものですが、用紙などの種類に応じて集め、それを回収して再生紙として利用されていきます。

尚、断裁工程と言うのは、印刷工程の最後に行うもので、断裁が終了すると、今度はそれを冊子にするための製本の工程を行い、1冊のカタログが完成する事になります。

オフセット印刷とは

[ 2014-03-17 13:21 ]

印刷には大きく分けると刷版を制作して、刷版を利用して印刷を行う方法と、オンデマンド印刷のように刷版を制作しない方法が有ります。刷版は印刷の元版になるもので、版下製作を行い、それをフィルム撮影を行った後に刷版を作り出す形になります。そのため、費用が掛かる事や時間が掛かると言ったデメリットが有ります。

しかし、その反面多くの印刷が必要になる場合などでは、刷版を制作する事で1部あたりのコストが安くなると言いうメリットがあるのです。刷版を利用する方法の一つにオフセット印刷が有ります。これは、刷版にインキをつけて紙に直接転写するのではなく、刷版にインクを載せた後に、一旦ブランケットと呼ばれる部分に転写を行い、そのブランケット部分にある画像を紙に転写すると言う方法です。

尚、ブランケットはゴム布であり、間接的に転写を行う行うことからも、オフセット印刷と呼ばれているのです。因みに、従来からある平版と言う手法は、このオフセット印刷の事を指しています。